Aging care 老齢ケア
猫や小型犬、中型犬では7歳ごろから、大型犬では5歳ごろから「シニア期」と呼ばれます。これは人での40代前後の時期に相当します。この頃から体のあらゆるところで少しづつ老化が始まります。
しかし、目に見える症状はなく、見過ごされることも多い時期でもあります。この早い時期に適切な運動やケアを行うことで、今後のシニアライフをより快適なものにすることができます。
さらに年齢がすすみ、ハイシニアになると、健康な犬猫でも筋力低下やふらつきなどが認められるようになります。認知機能に問題が生じてくる犬猫もいます。
リハビリテーションでは適度な運動をすることで、進行速度を低下させるサポートを行います。
また、この時期には介助や介護が必要になることもあります。各々の生活スタイルや性格、状態に応じたアドバイスを行います。
シニアの場合はその日の状態や気分により、実施できたりできなかったりすることもあると思います。そんなシニアさん、ハイシニアさんのために、「シニア定額制度」もありますので、気になる方はお声かけください。
Quality of life 生活の向上(QOL)
QOL(Quality Of Life)とは、生活の質とも訳され、「身体的な苦痛の軽減」「精神的、社会的活動を含めた総合的な活力」「生きがい」「満足度」などの意味が含まれています。
病気になってしまった…、怪我をしてしまった…、歳をとってできないことが増えた…、寝たきりになってしまった…等々によりQOLは低下します。
また、ペットのQOLは飼い主のQOLとも関連があります。各々の状態に合わせたリハビリテーションにより、QOLの維持、向上を目指すと共に、飼い主がしてあげられることや介助の方法を提案することにより、飼い主のペットとの生活におけるQOLを改善するサポートを行います。
Nursing care 介護・介助
加齢や、疾患により、「歩けなくなる」「立てなくなる」「認知症症状が始まる」「自力で食べられなくなる」「床ずれ(褥瘡)ができてしまった」などの状態になる子も少なくありません。そんな時には「介護・介助」を毎日頑張っていらっしゃる飼い主さんも多いと思います。
老犬の介護をされている方の中には、以下のような悩みを抱えている方もいらっしゃるかと思います。
介護の仕方がわからない
自分のしていることが合っているのか不安
そもそも何をしてあげたら良いのかわからない
何かできることはないか知りたい
我が子は可愛いが、介護に疲れてきてしまっている
飼い主が疲れたり、悩みを抱えていたりすると、動物たちは敏感に感じとります。介護や介助を頑張っているのに、それが双方にとって逆効果になってしまうこともあります。介護は終わりが見えず、心がめげてしまうことも多く、「うちの子は可愛いし、大好きだけど、しんどい」「終わりが来てほしくないけど、終わってほしい気持ちもある」「そんなことを思ってしまう自分が嫌」といった気持ちになることも少なくありません。
心身ともにできるだけ穏やかな気持ちでシニアケア・介護・介助に向き合っていただきたいという思いから、当クリニックでは飼い主さんのみ(動物なし)でのご相談も受け付けております。
介護の方法が知りたい
うちの子にしてあげられることを知りたい
愚痴を聞いてほしい
悩みを吐き出したい
ただただうちの子の話がしたい(聞いてほしい)
といった内容でも構いません。誰かに話すことで心が軽くなり、介護に向き合えることもありますので、ぜひご活用ください。また、診察時間内に限りますが、預かりも実施しておりますので、介護の合間のおでかけなどにご利用ください。預かりについての詳細は料金表のページをご参照いただくか、お問い合わせください。
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