健康な子 と リハビリ
こんにちは
2024年もあと少しになりました。
今朝はとても寒く、山の上の方にはうっすらと❄︎雪❄︎も積もっていました。
さて、今日は「健康な子」のリハビリについてです。
健康な子にリハビリ???
と思われる方も多いのではないでしょうか
そもそも「リハビリ」という言葉を聞くと、どうしても
整形疾患や神経疾患の回復、シニア が思い浮かぶ方がほとんどだと思います。
それはもちろんリハビリ分野の大部分を占めているのですが、
リハビリは「その子らしく生きる手伝い」「健康寿命を伸ばす手伝い」もできる分野なのです!!
……ということは、実はリハビリってどんな子にもしてあげられることがあるのです!
多くの飼い主さんは、
我が子に「健康で長生きしてほしい」と思っていらっしゃることと思います。
ですが、若くて元気な時には「なにかしてあげよう!」とはなかなかなりません。
歳をとってきたり、病気に罹患したりして、そこから
「よし! なにかしてあげよう!!」と始める方がほとんどです。
これはこれで、良いことなのですが、もっと早い段階からできることはないのでしょうか?
① 定期的に健康診断に行って、体の状態を知っておく
これは病気の早期発見にもつながりますし、
健康な時の状態を知っておくと、調子が悪い時やいつもと様子が違う時との比較がしやすくなります。
定期的に病院に通う事で、動物病院に慣れることができるのも良い点です。
② 食餌に気を配る
体は食べたものからできています。
様々なフードがありますが、その中から「その子にとって良い食餌」を選ぶことは健康な身体作りの第一歩です。
③ いろいろなことに慣らしておく
いざという時のために病院に慣らしておく
シニアになった時のために服やオムツに慣らしておく
入院をしたり、ペットシッターにお願いをする時のために他の人に鳴らしておく、飼い主と離れる練習をしておく
(これはわんちゃん猫ちゃんだけでなく、飼い主の練習にもなります)
④ 健康な時の身体(体力)作り
衰えてから体力をつけようと思っても、なかなか大変です。
健康な時にしっかりとした身体を作っておくことで、衰えにくくなります。
⑤ 飼い主が今後起こり得ることについての知識を持つ
あらかじめ知っておくことで、事前に対策をとることができます。
病気だけでなく、介護や介助についても早い段階から考えて、準備をしておくことをお勧めします。
「備えあれば憂いなし」です。
上記の様なことを健康な子にしてあげられると、健康寿命にもつながってきます。
そのサポートとして、「健康な子のリハビリ」があります。
・体力を作る
・マッサージや姿勢矯正による身体のメンテナンス
・マッサージによる心の安定
・運動やトレーニング、嗅覚を使った活動 などによる脳活
・今後起こりうる様々な事、状況のために 病院や飼い主以外の人など、いろいろなものに慣れておく
といったことができます。
現に、当クリニックに通っていらっしゃるシニアさん達のなかに、とても元気な子達がいます。
ハイシニアの年齢で走り回っていたり、ハイシニアだけど、しっかり運動のトレーニングについて来れたり
と、私もびっくりする子達がいます。
そういった子達の飼い主さんにお話を聞くと、
若い頃からしっかり運動をさせていたり、食べるものに気をつけていたり、マッサージを毎日していたり、
健康な時からいろいろされています。
うちの子は元気だから、何もしなくて大丈夫ではなく、
今だからこそできること、たくさんあります。
・うちの子に合った運動を知りたい
・健康のためにできることを知りたい
・食餌について相談したい
・マッサージってどうやってするの?
・社会化やいろいろなものに慣れさせたいけれど、犬や人が苦手で連れて行ける場所が少ない
・うちの子の姿勢は大丈夫?
・特に悪いところはないと言われているけれど、気になっていることがある
など、健康な子の気になること、身体作りのサポートも行っていますので、
気になる方はご相談ください。
年末が近づき、気温も急激に下がってきました。
健康な子も、疾患を抱えている子も、若い子も、シニアも、飼い主さんも
体調に気をつけてお過ごしください。